私の作品の一枚が、長年世界のコミュニケーションデザイン界の先導的なクリエイターズ年鑑とされてきた『Graphis』の写真年鑑2003年度版の表紙を飾っています。
世界83名の写真家の作品を集めた'03年度版では、日本人は私だけの参加。表紙を飾るのも日本人アーティストとしては初めてになりますが、同書の「宣言文(拙訳)」にはこう記されています。
「1944年以来、時代の輝きを目指して、経済・文化・創造面での障害を乗り越え(*)、絶えず『卓越性』と『決意』を表明してきた」(発行人兼編集人:Martin Petersen)--その毅然とした前向きな意識こそが、同書の出版物としての長年の揺るぎなき国際評価の理由と言えるかもしれません。
デザインや広告、イラストや写真という分野で、「時代の輝き」を担うのは、まさに私たちクリエイターやアーティストの使命なのだと信じるところです。
時代は今、私たち日本文化の持つ、物づくりや素材へのこだわりに伝統で培われた魂をこめる、しなやかな感性の出番かもしれません。
日本の美意識を国際的かつ普遍的なものへと昇華させるために、再発信しようと、願い続けていきましたが、それが東西文化の心の架け橋の小さなきっかけになり、新しい世紀のトレンドとなりますように......!
(*)戦後ヨーロッパの復興期での創造的な挑戦
Copyright: 2003 Miro Ito
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