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『唐招提寺展』(金堂平成大修理記念ーTBSテレビ50周年記念)
同時開催(平成17年1月12日〜3月6日)
東京国立博物館・平成館(上野公園)
『鑑真和上・盧舎那仏に捧げる献華写真・俳句展』
「呉女の蓮」「呉公の蓮」「婆羅門の蓮」の3作品を出展
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鑑真和上が悲願の来日を遂げた天平時代は、アジア最古の仮面楽劇「伎楽」が仏教劇として、盛んに寺院で演じられていた時代でもある。別名「呉の楽(くれのうたまい)」 とも呼ばれる伎楽は、発祥が 3 世紀頃、中国南部の「呉」の国とされているが、 仏教の東への伝搬とともに、シルクロードの多様な歌舞や伝説を拾い集めながら、国際親善のための文化使節団として成立してきた、とも考えられるだろう。
総合芸術家として平成の世に次々とアジアや日本の楽劇を復興させた野村万之丞は、狂言のルーツでもある「伎楽」を10年かけて復元。アジアの古くて新しい楽劇「真伎楽」として、ワシントンのスミソニアン・フォークライフ・フ ェスティバル、東京や奈良をはじめ、ソウル、北朝鮮などで上演を行ってきたが、将来的には「日本からシルクロードへのお礼」として、さらに西方へとお返しするつもりだった。
このたびの唐招提寺展のためには、23面ある伎楽面のうち3面を用いた。これらの作品を通して、 2004 年 6 月に 44 歳で急逝した野村万之丞の魂が響かせるアジア文化圏への「ありがとう」、日本に僧侶制度のための「戒壇院」を初めて設立した鑑真和上への普遍的な感謝の気持ち、そして私を含む多くの人々が 捧げる、すべての生きとし生けるものへの「ありがとう」が、いま 1200 年の時を超えて未来へと、小さな共振を生むものとなってほしい。
伊藤美露 (2005.1.12)
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