
2001年にNYで体験した「9.11」がきっかけとなって、世界に平和を発信するために、「いのちの願い」と「祈り」を伝えるために、創作活動の原点として「生命」に立ち還りたいという思いを強くしました。
いのちのもつ美というもの、そして身体の向こう域に広がる「聖なるもの」の清らかな輝きを見つめるために、日本の新旧の身体芸術の系譜を追い求めるプロジェクト「いのちと祈り:日本の『心体』の景観 (Signs of Intangible ) 」の制作を開始しました。
そのきっかけとなったのは「平等と連帯、寛容と忍耐」を唱った東大寺の橋本聖圓長老(「 9.11 」当時の管長)のお言葉との出合いです。仏教を生命の「つながり」を説く教えとして、心癒のための哲学として、すべての宗教に共通することばに置き換えられた普遍性に、メッセージとしての最高の粋を感じました。
そして私たちのなかにある心本来の輝きに立ち返り、活かされていることの感謝をこめて、宇宙とのつながりへと気づかせてくれる「智慧」を「光」として語るには、どうしたらよいのか__その答えを示してくれたのが、大仏さまをはじめとする、神仏への祈りと芸能の豊かな文化の伝統です。 同プロジェクトでは、生命と遠大な宇宙との繋がりを語るために「心と聖なるものとの出合いの場」である身体、すなわち「心体」テーマにしています。そして「祈り」と「奉納」という切り口から、日本の1400年の身体景観を貫く「聖なるヴィジョン」を示すことで、世界の人々へ日本発の平和へのメッセージを示していけたら、と願っています (伊藤 みろ)。
展覧会開催:NY公立舞台芸術図書館(リンカーンセンター)をはじめ、世界での写真展企画として
日本の身体表現が焙り出す「祈りと奉納のヴィジョン」:世界的な前衛舞踏家の方々、日本の能楽界の方々のご協力を得て、第一弾はニューヨークの公立公立舞台芸術図書館 (NY Public Library for Performing Arts)にて、個展「Men at Dance - From Noh to Butoh」(2007/2008)として開催され、全作品55点をNY公立図書館の永久コレクションに寄贈しました。
映像作品として:平城京遷都祭にて上映
Canon EXPO 2010でのプレミア上映後、奈良県・平城京遷都祭主催の最終イベント「祈りの回廊 発展フォーラム」(2010/12) にて、大仏さまと春日大社舞楽を紹介する二本の映像作品を上映させていただきました。ともにアートを通して平和を伝えるドキュメンタリー&クロスメディア作品として、メディアアートリーグのプロデュース作品です。撮影・執筆を自ら手がけた初監督作品(ショートムービー)です。大仏様さまの作品は、東大寺総合文化センター開催の「ザ・グレイト・ブッダ・シンポジウム」でも上映されました(2010/12)。
「いのちと祈り 日本の『心体』身体の景観:アート・教育目的での映像上映/寄贈事業」
本プロジェクトでは、1300年以上の間、日本に守られ、伝えられてきた世界的な精神文化を「人類資産」として、広く共有していくため、映像作品/クロスメディア作品として国内外での上映・流布を目指しています。展覧会やレクチャーシリーズなどで発表後に、 DVDやブルーレイなどのメディアとして、 世界の日本や東洋文化の研究機関、海外の大学や図書館、美術館へ寄贈していき。将来的には財団を設立することを目指しています。
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